【逃げるは恥だが役に立つ 10巻】感想・ネタバレ

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【逃げるは恥だが役に立つ 10巻】感想・ネタバレ

こんにちは!銀のイルカです!

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逃げ恥、久々の新巻ですね!

10巻はざっくり言うと、みくりの妊娠をきっかけに、平匡とみくりの家庭生活、会社生活が激変していくお話です!

平匡・みくり夫妻も遂にパパママとなる時が!!!

そんなこんなで、家庭生活は共同経営だという方針の2人は、育児についてもみくり中心ではなく、2人で頑張っていこうという方針でいくわけでなんですね。

そして、平匡がみくりの出産時に、会社を1ヶ月ほど休みたいと申請

そしたら課長の古くさい頭の固い衝撃発言。

「男が育休とってもやることなんてないでしょ」
「男の場合だいたい1週間が妥当なラインじゃないの?」
「そもそも津崎さんが前例になってみんなそんなに休むようになったら仕事にならなくない?」

一方、みくりの会社では…
みくりが上司に育休の報告をする際、平匡に1ヶ月育休とってもらうよう頼んでいると伝えたら

えー男でもそんな休めるんだ!」
「いい会社ですねー」
「うちで育休とるとか言うやつは仕事なめてるよねって言われますよ」
と。

「そもそも」
「仕事を休めないっていうこと自体が異常じゃないですかね?」

その通り!!!

社員1人が育休を取るだけで会社が回らなくなるのだとしたら、そもそも会社の仕組み自体がおかしい。

そしてその仕組みを作り上げた経営者が悪い。

私の会社でも、社歴8年くらいで28歳のベテラン主任が、3ヶ月ほど前にお子さんが生まれたんですけど、育休取られなかったんですね。

人によっては有給消化率がいい人もいるんですが、有給を取れない人は全くとらせてもらえない。

それに対して上司も行動を起こす事もない。

平匡さん並に仕事が出来る人なので、おそらく1か月育休取りたいって言ったら作中の灰原課長と同じようなことを言うかと。

これはおかしい!!!

女性側が出産・子育てに対して一人で頑張って、それを夫がサポートするという形が根強く残ってますけど、みくりはそれを否定して、互いに支えあう関係を望むんですよね。

本当にみくりと平匡はいい夫婦関係だなあ。

だがしかしそれを許さないのが多くの日本企業!!!

みくりが他部署の女性とお昼食べてる時に、3人いるうちにの1人が産休取ったら、3人分の仕事量を長期間2人でやらなくちゃいけなくなる。

だから、次に子供を産むのはその人が復帰する1年半後まで待たなくちゃいけない。

何故子供を産むのに順番待ちしなくちゃならんのかと!

このOL達の話を聞いて衝撃でしたよ!

私の会社では、産休を取られた社員が未だにおらず、結婚したら女性は退職されるんですよね。

だから漫画の中とはいえ、日本のどこかで同じようなことが起こっているのかと思うとほんと驚愕ですよ!

もちろん、制度の整っている優良企業も数は少なくてもあるのでしょう。

しかしながら、逃げ恥10巻で登場するような日本企業が考えを改めなければ、そりゃ出生率は下がるに決まっていますよ!?

そして休みが取れないなら社員は辞めてしまいますよ!!!

こういった組織の体系の話は、社員の努力でどうにかなるもんでもないですからね。
やはり会社を運営する経営者が根本的に仕組みを変えていかなければならない。

正直こういった休みを取らせようとしない会社の仕組み、大嫌いですよほんと!!!

けど、長く勤めていくと生活の比重が仕事に傾いていくんですよね。

仕事大好き!仕事が生きがい!!という人はそれで全然構わないと思います。

一方でそうじゃない人も確かにいるんです。

仕事以上に家族や友人、大切な人との時間。

自分の好きなことにかけたい時間。

自分の人生は仕事だけで成り立っているわけじゃないんです。

だからこそ、自分は、自身の人生を豊かにするために有給や育休は使っていいと思うんですよね。

だって、自分の人生の時間は、会社だけのものではないから。

それでも休み取らせたくないって言うバカな会社があるから日本発祥の「過労死」って言葉が出来上がるんだよ!!!

こうやって精神がすり減っていくくらいなら会社の人に嫌われてもいいから休みが欲しい!

それと、うちの会社は有給申請の仕方が面倒くさくて、まず申請書書いて課長に判子をもらいに行く。

次に部長、社長、総務部に判子をもらってようやく有給の申請が通るという。

今時パソコンで有給取得申請するシステムが整っている会社が多いのに、この古臭さときたら!

ほんっとに社員に休み取らせる気ないなこの社会は!!!

すごく共感出来るところの多い巻でした。

話は変わって、みくりが辛そうなのに何もしてあげられない時、平匡がみくりを抱きしめて、大事な人に抱きしめられるとこんなに嬉しいんだってみくりが気づくシーンが印象に残っているんですよね。

そして百合ちゃんにも同じように抱きしめるみくり。

私の叔母が、職場の人に嫌がらせをされて鬱になってしまって、みくりと同じように大事な人が不安なのに何もしてあげられないって悶々としてたんですよね。

でもこれを読んでハッとした。
ハグって元気もらえるんだなあ。
今度会った時にやってみよう。

長くなってしましましたが、会社の育休制度、出産や手術など現代社会の風刺が入っていて、面白くも考えさせられる逃げ恥10巻でした。

それでは!

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